赤、黄、青、緑、紫 を 基調に
紅型とは、琉球王朝で使われていた染色で、王族や士族の衣装として王府の保護を受けて発達しました。 彩色は、赤、黄、青、緑、紫を基調とした大胆で鮮やかな色彩が使われています。 興味深いのは、いまでも染色の時に使う赤朱の色は、皇帝の色として尊重されています。 また 紅型の模様には、動植物、自然の風物、建物、など四季様々な模様が、色彩豊かに布一面に広がり豪華な着物です。 このように 伝統的な紅型独特の型紙のデザインと美しい色の組み合わせで作られる着物や帯の魅力は、沖縄の海の色、風の香り、輝く光などを思い起こさせる染色です。
華やかさをアレンジ 都会の中でも浮き出ない色合い
しかし その華やかさを本土向けに アレンジし都会の中でも浮き出ない色合いを考えながらの紅型を今まで私達は、楽しんできました。 また型紙も伝統的模様だけを使用するのでは無く 自らのデザインで型紙を手作りし、糊置きから染色、洗いまでの10数回の工程を一人で仕上げると言う充実感を味わいながらの制作もしてきました。
着物一反13メートルから16メートルの生地に型紙を繰り返し糊置きしていく作業は、体力も集中力も大変ですが完成した時の感動は、一入です。 そして オリジナルの着物や帯を身に纏えるのは、ちょっと恥ずかしい気持ちと何にも変えがたい満足感があります。
タペストリーを楽しむ
現在 私は、紅型の手法を使って タペストリー制作を楽しんでいます。 2年毎に開催する展覧会に向けてこれからも趣味を広げていきたいと思います。