「……在宅勤務が難しい保護者たちを救ったのは 開所し続けた保育所でした。
そして どんな状況であっても 介護を行う人がいなければ 生活ができない人たち がいました…」(大学入学式の 学生会会長の言葉)
思い通りにならない日々も、若者に 社会に尽くす存在への 気づき をもたらしたことを うれしく思いました。
発行される頃には社会がより安心な状況になっていることを願うと共に、皆様のご健勝をお祈りいたします。
私たちは 状況を甘受しつつ できることをする しぶとさ を養ってきたことも確かで、その経験は 予測困難な時代の生活 の知恵 になろうというものです。(コロナ禍について)
同窓会も また昨年に続き、一堂に会しての総会 はできないという状況下でも中止にせず、昨年の テレ総会 よりも進化した オンライン総会 を実現させました。
役員の方々の発想と協同に快哉を叫びました。
この 進取の精神 こそ 同窓生のエネルギーの証 であり、生徒たちが 大きな行事のやむを得ない縮小や中止 に落胆しつつも納得し、 「今できる」ことに「今だからできる」という姿勢で挑戦していく様とも重なります。
自分の年齢は忘れましたが、中1「礼法」を担当して40年にもなります。「道徳」「作法」とその根底にある「建学の精神への理解」を内容としています。 今年度の1学期末に「4月からの授業で最も印象に残っていること」を尋ねたところ、9割強の生徒が作法にかかわることをあげていました。
授業時数の半分弱を和作法室で行います。一昨年度までは秋口から始めましたが、昨年度からは自然換気も取り入れるために、寒い季節になる前までに和作法室での授業を入れています。生徒にとって、いかに和室や作法が新鮮に映るかが窺えるというものです。 生活というより文化としてとらえているのかもしれません。
長年扱い方を変えながらも毎年のように取り上げてきた題材も20名ほどの生徒が取り上げていました。
生徒の純粋なとらえ方に触れて、人としてのわきまえを身につけ自信をもって他と交わり、よりよい世界を創っていくようにと期待が膨らみます。人知れず腰を伸ばしながら教室へ向かっていきます。